みんなの感想

~「アオギリにたくして」メッセージ & みんなの感想~

 

2013年夏『アオギリにたくして』広島完成披露試写会に寄せられた松井一實市長からのメッセージ

 

~広島市 松井一實市長からのメッセージ~

広島に投下された一発の原子爆弾は、罪もない多くの人々の命を奪い、また、かろうじて生き残った人々の人生をも一変させ、終生にわたり心身を苦しめ続けています。
被爆者は、辛く悲しい境遇を生き抜きながらも、核兵器の非人道性と平和への思いを訴え続けてきました。映画『アオギリにたくして』のモデルとなった故沼田鈴子さんも、そんな被爆者のお一人でした。
広島市は、沼田さんを始めとする被爆者の思いを受け継ぎ、被爆の実相を風化させることなく、より多くの人々と核兵器廃絶に向けた思いを共有したいと願っています。
被爆70周年という節目の年に、映画『アオギリにたくして』の上映会と広島の復興の象徴的存在でもある被爆アオギリ二世の植樹が全国で実施されることで、被爆者の体験や平和への思いといったヒロシマの心が受け継がれ、世界に、そして将来の世代へと伝わっていく事を期待しています。

 

~長崎市 田上富久市長からのメッセージ~

被爆者をはじめとする長崎市民は、「核兵器のない世界」の実現を訴え続けておりますが、世界には未だ1万6千発以上の核弾頭が存在しています。
核兵器のもたらす危険性は、決して被爆地だけの過去の問題ではなく、世界が抱える今と未来の問題です。我々はこれまで以上に、市民社会から核兵器廃絶の機運を高めていく必要があります。
長崎市には、広島市の「被爆アオギリ」と同様に、被爆の惨禍に遭いながらも、焼け焦げた幹から青々と芽を吹き返した「被爆クスノキ」があります。どちらも市民に生きる勇気と希望を与えるとともに、核兵器廃絶と恒久平和の実現を訴え続けております。
映画「アオギリにたくして」を通じて、多くの方々に平和の尊さが伝わりますことを期待します。

 

みんなの感想

◉原爆をテーマとした映像をいくつか見たことがあるが、ドキュメンタリーでもない近年の作品で、この様に胸のふさがるような気持ちを伝えるものには初めて出会った。(杉並区/30代/男性)

 

◉この映画と製作者の魂はヒップホップだ!
(20代/男性)

 

◉久々に素晴らしい映画を拝見いたしました。感激の一言です。今までいろんな原爆映画を観て来ましたが、この映画が最高の映画だと思いました。この映画は、日本だけでなく海外に是非広めていただきたいと思います。国連で上映すると大評判になるはずです。是非実現するようにしていきたいと思います。是非がんばってください。世界で核廃絶、被爆の実相を伝えていく上で、最高の映画です。人間の生き方を教えられたように思います。私たちの被爆者の会でも上映したく思っています。すばらしいの一言です。ありがとうございました。(70代/男性)

 

◉今日で映画を観るのが3度目です。上映されると耳にしますと腰が浮き、追っかけをしています。10フィート運動に関わったものとして、戦争体験者が年々少なくなる今、被爆体験を継承するために活動されている若い方をよろしくお願いします。何かささやかでもお手伝い出来たらと気持ちだけはいっぱいいっぱいあります。これからが「働きの時」ですからお体に気をつけて、日々大切にお過ごしくださいますよう心から祈っています。(80代/女性)

 

◉ヒバクの時代を私たち市民が生き抜くための力をもらったような気がしました。
(八木浩一さん)

 

◉一時間は涙でハンカチが湿る、感動作品でした。生きることについて深く考えさせられます。
(50代/男性)

 

◉この夜、眠れませんでした。涙があふれ、今 真夜中ながら、感動の中にいます。このまま朝を迎えるでしょう。(60代/女性)

 

◉ 今までにない原爆映画でした。音楽も映像も素敵! 生きる希望に満ちています。被爆アオギリの若葉がいつまでも心に残ります。 
(30代/女性)

 

◉被爆当時の悲惨さを描いたものや、被爆者のその後の生き方の苦悩を描いたものはたくさんありますし、たくさん見てきました。この映画はそれらの傑作群に劣らない出来栄えです。父と暮らせば、黒い雨、泰山木の木の下でなど名優の出演作ばかりですが、この作品もとてもいい作品になっていました。感謝です。(80代/男性)

 

◉広島を描いた最も美しい映画ではないかと思います。
映像も音楽もすばらしいです。
(70代/男性)

 

◉『生きているだけで百点満点』という言葉がすごく心に響きました。
一生の間では、自分で決めていく道がたくさんあると思いますが、
自分の選んだ道を自信を持って進んでいきたいと思いました。(30代/女性)

 

◉音楽と作品のベストマッチ。子供たちに見せて戦争が何を残したのかを、語り継いでいかなければと心から思いました。(40代/女性)

 

◉被爆アオギリと言うものを一切広島に生まれながら知らなかった。あなたの地道な活動によってしることができました、ありがとうございます。この物語を伝えていくことこそが戦争を起こしてはならないという社会通念が生まれるのだと思います。これからも頑張ってください。(60代/男性

 

◉苦しみ、悲しみ、家族愛、恋愛、失恋…。とても熱く感動しっぱなしで、なかなか呼吸が出来ませんでしたが、強く感動できることで、自分自身が人間であることを感じました。
(40代/男性)

 

◉原爆の悲惨さを訴える映画や話はいろいろありますが、そこまでで終わらなかったのが、建設的で好感を持ちました。(70代/女性)

 

◉原爆の残酷さ、悲惨さだけではなく、終始愛に溢れた作品だと思います。観た後に、怒りと悲しみだけが残るのではなく、希望が湧く映画です。(30代/女性)

 

◉涙なくしては観られませんでした。とても良い映画をつくってくださり、ありがとうございました。是非、各地で上映をお願いします!体験者は少なくなり、語られる事も少なくなってきている昨今、是非是非各地で上映を!(60代/女性)

 

◉来年は、広島・長崎への原爆投下から70年となります。実際に被爆された方達や原爆投下後の広島の状況を知る人たちが減っていく現状を考えると、この映画は戦争を知らない、そして東日本大震災で広島とは違った形で原子力の影響を受け避難をしいられた福島の人たちへの偏見を取り除く一助になればと思います。全国の中学・高校で上映されればと願います。(60代/女性)

 

◉声高に戦争反対・原爆反対というのではなく、自然な感じで訴えているのが良かった。(60代/女性)

 

◉私はまず、人間再生のすばらしい映画だと思いました。被爆者の苦しみ、心の葛藤は、現代苦しんでいる方々(例えば闘病者等)にも通ずるものが多かった様に思います。被爆体験を伝えるだけでなく、今苦しんでいる方の心の糧になるのではと思いました。多くの方の励みになると思うので、是非多くの方に観ていただきたいです。今日は来て本当によかったです。この様な機会をいただいて、ありがとうございます。(40代/女性)

 

◉とても感動致しました。とても良い映画でした。私も広島ですので、自分に置きかえて観ていました。(杉並区/70代/女性)

 

◉感動の映画でした。今、冬季オリンピックでいろいろ感動をテレビ、新聞で受け取りますが、何か違う感動です。心をゆさぶる本質な感じです。(杉並区/70代/男性)

 

◉とてもいい映画でした。被爆の悲惨より、力強い被爆者の生き方を強く印象づけられました。悲しい、暗い映画ではなくてよかった。多くの人に観てほしい映画です。(70代/女性)

 

◉女学校2年の夏、当時疎開先の学校で、ちょうど夏休み返上で6日の朝礼時、あの閃光を見ました。それからの状況は、いろいろな映像、語りで見聞きした通り。改めて、今日の映画を観て涙がとまりませんでした。私自身外傷はなく過ごして参りましたが、あの夏の日を思い出すと、どこに訴えてよいかわからない程の怒りが込み上げてきます。決して、決して二度と繰り返されてはならない出来事。もっともっと声を大きくして訴えていくべき時が ”いま” だと思います。

 

◉この映画を薦めてくれた映画に詳しい知人が、映画を観て涙を流したことがないが(この作品を見て)久しぶりに涙を流した、と語っていた。核廃絶に向けて残り少ない人生を捧げたい!

 

◉胸がいっぱいになりました。(60代/女性)

 

◉とてもいい映画でした。広島には2度、平和公園にも行きましたがアオギリについては知りませんでした。ありがとうございました。原作も読み、友達にも薦めています。たくさんの人々に観てもらいたいです。(60代/女性)

 

◉2回目(の鑑賞)でしたが、今回の方が辛かった。同じような、いや、もっとひどい経験をして一生を過ごさなければならなかった人がたくさんおられるのだろう。“戦争は人殺し”絶対許されない。私は1945年秋生まれ。責任を持っていきぬく!(60代/男性)

 

◉一人住まいなので映画「アオギリにたくして」を見て生きる勇気を与えてもらいました。これからもいい映画を撮って我々に勇気を与えてください(70代)

 

◉初めてこの話を知りました。原爆の怖さだけではない、生きてこられた人の話が詰まっていて、テレビを見るよりも身近でたくさんのことを考えさせられました。ありがとうこざいました。(10代)

 

◉とても良かったです。感動しました。(50代)

 

◉悲しみと、感動をたくさんいただきました。(10代)

 

◉初めて原爆の映画を観せていただきました。広島出身で、身内にも被爆した者がおります。広く世界に訴えていこうとされる姿に感動しました。(50代)

 

◉久々に○⁺⁺(マル、プラスプラス)の映画でした。被爆者の恋愛結婚が壊される映像としては大変よく分かるものでした。

 

◉よく出来ていました。音楽がまた良かったです。原作本を一冊買いました。

 

◉原爆は広島14万人、長崎7万人のそれぞれの人間としての命・人生を一瞬に奪ったこのことを忘れてはならないと思いました。
私の広島の祖母はあの原爆投下の日以来遺体が見つかっておりません。
父は1週間に何度も何度も探したけれど……。
父は私たちに多くを語らず平成12年に72才で亡くなりました。
主人公の田中節子さんと父の生き方を重ねて、
私も平和についていつもいつも考えていきたいと思います。
ありがとうございました。

 

◉原爆の悲惨さだけではなく、いのちの尊さが描かれている内容と、妹さんの口から語ってもらうという切り口がとても良かったと思います。次は是非、長崎の映画も撮ってください。(長崎/女性)

 

◉「伝えなきゃ」この映画を観て、一人でも多くそう思って行動できる人を増やしていきましょう。
思いのこもった映画でした。この映画を私も知り合いに伝えていきたいと思います。
(長崎/女性)

 

◉心にしみる素晴らしい作品でした。
後世に伝えたい、子供たちに観せたい作品だと思いました。
こういう取り組みをしてくださってありがとうございました。
たくさんの人たちに観てもらいたいです。
(長崎/女性)

 

◉とても感動しました!ありがとうございます。
戦争は、国と国の戦いではなく、一つの家族の悲しみ、
一人の人の人生の悲しみを生みだすものだと思っています。
この映画は、そのことを伝えてくれる映画だと思いました。
もっとたくさんの人に観てもらいたいです。宣伝します!

 

◉生きている意味、生まれてきた目的があることを感じさせられる映画でした。生命と向き合う大切さを感じました。
(長崎/男性)

 

◉被爆の実相を伝える映像などはありますが、
この様な一人の人生を物語として伝える映画は初めてでした。
悲惨さからは目をそむけたい人にもすっと入っていくと思います。
作ってくださって、上映してくださって、ありがとうございます。
(女性/長崎)

 

◉重いテーマなので、上映前は受け止められるかどうか心配しでしたが、
ソフトなタッチで描かれており、見やすいと思いました。被爆2世として、自分以降の世代にどう伝えていけばよいのか考えさせられました。
(長崎/女性)

 

◉この映画で私が一番好きなところ、内容は悲惨なのに、見終わった時、希望を感じるところです。そして、自分にも何か出来るような気がしてくるところです、今のような時代だからこそ、平和の大切さを一人でも多くの人に伝えていきたいと思います。(女性/人権擁護委員)

 

◉映画音楽がメチャクチャ素晴らしい!映像と音楽のコラボに感情が揺さぶられました。(東京/30代/男性)

 

◉あっという間の2時間でした。
3・11以降、今の日本に暮らす女性としての視点で感じるところがたくさんありました。
是非多くの方に観てもらいたい映画だと感じました。
(長崎/女性)

 

◉とても感動しました。自分のことに照らし合わせて観ていました。
人の幸せを一瞬で奪ってしまう「原爆」の恐ろしさを、一人の人生を通して感じました。
今の自分の状況で、自分に出来ることをたくさん考えさせてもらえる映画でした。
この映画のことを伝えていきたいと思います。
(男性/長崎)

 

◉映画を観て私は、今の自分は恵まれているなと思いました。
「原爆」というものは、人々の日常を奪い、そして幸せも奪う恐ろしいものだと改めて感じました。
当時、もし自分がその時代にいたら、自分が自分でなくなり、絶望していたかもしれません。
映画を観て、改めて戦争は絶対にしてはいけないと思いました。
(中学生/東京)

 

◉試写会で何度か映画を見させて頂きました。
色んな意味で、こんなに胸を締め付けられた映画は、ここ数年見ていません。
戦争を知らない自分の世代でも、震災を絡めたストーリーでしたので、入り込み易かったです。
この映画が、一人でも多くの方に見て頂けます様に…(廣田直己さん/会社員/46才)

 

◉学生の時に観た原爆の映画は、ただただ酷く、目を背けたくなるものでした。悲惨さは伝わっても実感はありませんでした。私は親も戦後生まれなので、戦争の話をほとんど聞く機会がなかったためかもしれません。「アオギリにたくして」は、一人の女性を通して、同じ女性としての共感を覚える部分もあり、とても私の中に入ってきました。原爆や原子力の怖さについて改めて考えさせられました。また、この映画のモデルとなった沼田鈴子さんというステキな方がいらっしゃった事を知る機会となり、自分の人生も少し考え直さねばと思っています。とても良い映画をありがとうございました。(佐藤優子さん)

 

◉今までの広島・長崎の映画は、ドキュメントまたは被爆者の悲惨さが描かれているものが多いようでしたが、この映画は被爆者間の感情や当時の広島の人たちの雰囲気を如実に伝えているように思いました。広島・長崎・福島…被爆の実態を様々な角度から絶えず伝えてゆく大切だと思います。奥の深い映画を作ってくださってありがとうございます。(平岡ふきこさん/85才)

 

◉映画のエンドロールの最後で、中村里美さんがこの映画のモデルとなった沼田鈴子さんに「アオギリにたくして」を歌っているシーンで、沼田さんの「ありがとう」という声が聞こえたような気がして涙が止まらなくなりました。原爆の事実やデータを伝える映像はあっても、被爆者の方々や犠牲になられた方々の心を伝えるものは最近のものではほとんどないように思います。戦後の世代がこのような映画を作り、伝えていく事に、とても意味深いものを感じました。映画としてだけでなく、映画が出来るまでのストーリーも含めて、より多くの方に、特に高校生といった若い世代に観せたいと思いました。
(碓井有子さん/専任講師/44才)

 

◉戦争がもたらす不幸~生活を壊し、自由を奪い、命を失う~事は理解していたが、被爆者に対する差別があることをはじめて知った。同じ人間でありながら差別するとは愚かなことであり、憤りを感じる。戦争の恐ろしさ、原爆の恐ろしさを後世に伝えて、戦争のない世界がいつか来ることを願いたい。
(30代/女性)

 

◉映画の製作ご苦労様でした。私は、沼田鈴子さんの教え子です。
語り部としてがんばってくださいとの意志を引き受けがんばっているものの、現在の被爆者の平均年齢が78才となり、お若い皆様に今後はしっかりと引き継いでいただきたいと存じます。(70代/女性)

 

◉素晴らしい映画と出会い心を打たれ感動して涙が出ました。
そして、上映後にこの作品にたくしたプロデューサーの思いを聞き、涙があふれて止まりませんでした。
この映画をとにかくたくさんの人に見ていただきたいと思います。
(20代/女性)

 

◉「アオギリにたくして」を観てすごく感動して涙が止まりませんでした。私も被爆3世になります。1945年8月9日、おじいちゃんが長崎の方へ用があって行った時に被爆したそうです。おじいちゃんは平成5年に亡くなりましたが、元気で長生きしたようです。私はまだその時は生まれていなかったので、おじいちゃんの体験を直接聞く事が出来なくて残念ですが、小6の時に長崎の原爆資料館に行ったときの衝撃が忘れられません。とてもショックでした。その時、絶対に三度このような悲惨な事は絶対に何が何でもダメだと強く思いました。大人になったら子供達に教えていきたいです。平和の大切さを。(10代/女性)

 

◉目をそむけたくなるような悲惨さを美しい映像で伝えてくださったと感動しました(60代/女性)

 

◉憎しみの連鎖ではなく愛によって返していく。きれいな言葉だけど、どれほど苦しい想いの中から出てきたのだろうか。死に直面し、それをなんとか乗り越える中で出てきた言葉。私たちはこの言葉を自分に引きつけて語っていかなくてはならないと痛感した。被爆者が語る原点が伝わっていた。被爆体験は被爆した時だけではない。そこから始まる人生も、傷つき苦しみながら生きていかなくてはならない。それを乗り越えることがどれほど大変なことか。この映画を観て痛感した。人間らしく生きるとは何か、生き方を考えさせられる映画でした。(男性/58歳)

 

◉劇中のセリフで印象深かったのは「あの悲惨な戦争が起きたのに、皆その事実を忘れて楽しんでいるのは変じゃないか」自分の胸に深く突き刺さった。私たちが生きている今、東日本大震災の傷跡が未だに残っている時代。今も数多くの方が故郷を追われて仮設住宅暮らしを余儀なくされているのに、首都圏では不夜城のようにネオンが輝いている。東北のつらい現実を気にかけている人はどれほどいるだろう。原発も原爆も放射能の被害は根深く、長きに及ぶものだから関心を抱いていきたいと思った。
戦後になっても被爆者が差別され苦しむ姿を劇中で見ると、戦争というのは戦時中だけではなく、せっかく生きのびても受難を受ける。戦争の恐ろしさは長く、人生を壊し、苦しみの淵に落とすものなのだと改めて思った。戦後70年、被爆70年となる今年、自分も戦争体験者が生きているうちに「事実の証言」を聴いておきたい。(男性/18歳)

 

◉被爆者の方の「人生」を描いたものを見るのは初めてですごく新鮮だった。前に被爆者の方の話しで聞いた「今も自分の中で戦争は終わっていない」という言葉がすこし分かった気がする。(女性/16歳)

 

◉語り部の方はたくさんいらっしゃいますが、特に(この映画のモデルとなった)沼田鈴子さんは、精力的に活動されておられた印象です。「語り継ぐ」ことが今後どの様になるのか不安に思いました。でも、この映画があれば永遠に多くの人々に原爆の事を知ってもらえるような気がしました。一人でも多くの人に観ていただきたいです。(京都/女性)

 

◉ただの原爆映画ではないと感じました。「人間とは、悲劇的な存在である。そこからは誰も逃れられない。それでも生きていかざるをえない」そんな普遍的テーマが、全編を貫いていると感じました。だから、被爆者のストーリーでありながら、万人が共感できる物語になっています。私は泣きました。」
(中野ゼロホール試写会アンケートより)

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先日、これから広島と長崎に修学旅行に行く中学3年生に映画「アオギリにたくして」を観ていただき、お話させていただきました。昨年、渋谷のアップリンクに観に来てくださった先生が、是非この作品を子供たちに観せたいと熱心にご連絡くださり、企画してくだいました。子供たちからたくさんの感想文が寄せられています。その一部をご紹介させていただきます。

中学3年生の「アオギリにたくして」感想より

◎今までにも社会の授業やテレビなどで、原爆の恐ろしさや悲惨さをそれとなくは勉強してきたつもりでした。しかし、今まで平和のためや今後の世界のためにと思って勉強してきた事はありませんでした。この映画を観て、原爆が与える影響は、他の爆弾とは違い、戦争が終わった後にも影響を与えることを知りました。核兵器は、どんな大義があっても再び使用してはいけないと思いました。唯一の被爆国として、世界に核の恐ろしさを伝えていく義務があるのだと確認させられました。

 

◎戦争の話を聞いている中で、「所詮、過去の出来事」と、まるで他人の事のように思っていました。私は、教科書や授業で受け身で入ってくる情報しか知らなかったのだと解り、とても恥かしくなりました。今回「アオギリにたくして」の映画を拝見させていただき、すぐそばまで控えている広島・長崎への修学旅行に向けて、歴史の事実を知るだけでなく、被爆者の気持ちや経験を知り、戦争を起こさせない、これ以上原爆に苦しむ人を増やさないのはもちろん他人に思いやりの持てる人間になりたいと思いました。

 

◎今こうして、当たり前のように平和な日々を過ごしているけれど、これは当たり前ではなく、とても幸せなことなんだと気付くことができました。映画の場面と歌がマッチしていてすごく良かったです。

 

◎正直、原爆関係の映画を観ると言われた時、観たくないと思いました。授業でも勉強したので、原爆の話はもう聞きたくないという気持ちもありました。でも、映画を観終えた今では、「アオギリにたくして」を観ることが出来て良かったと思っています。聞いたり、読んだりするだけでは伝わらないことを教えてもらえた気がします。本では読みすごしてしまった原爆が与えた心の傷の大きさを痛感しました。また、映画の中で、ピカが落ちた時に、光の強さと音に驚きました。実際のピカはもっとすごい音や光だったのだろうと思うと、原爆は恐ろしいと改めて思いました。

 

◎僕はこの映画を観て、早く修学旅行に行きたくなりました。原爆が落とされた時の様子は本で読んだり聞いたりしましたが、この映画で当時の様子をリアルに感じられているのでとてもイメージしやすく、またそれ以上に原爆の恐ろしさというものを改めて感じました。

 

◎この映画のモデルとなった沼田鈴子さんに一度はお会いしたかったと、より深く思うようになりました。沼田さんが蒔いた平和の種を私たちも引き継いで、何か発信した方がいいのではないかと思いました。

 

◎自分は平和について今のままではだめだと思っています。今特にテレビで「平和、平和」と言っているのを聞いていても、ただ願っているだけだからです。願うだけでは真の平和は訪れないと思っています。でも、映画を観て、行動している人もいるんだと思いました。今、中東や東アジアをみていると、平和ではなくなり第3の被爆地ができてしまうかもしれないと思っています。その様なことが起こらないためにも、なぜ戦争になるのか、なぜ原爆が使われたのかを考えていく必要があると思います。

 

◎僕は、原爆に関する映画というのを今回初めて観ました。
戦争映画というのは、自分の中ではすごく重い作品が多く、観た後に何か心にずっしりとくる感じがするので、敬遠しがちだったのですが、今回の作品を観て、これからはそういう戦争の残酷な面にも目をそらさずに向き合っていかなければならないと思いました。また、これから行く修学旅行で原爆によって被害を受けた人々と直接会って声を伺い、自分自身の戦争体験はなくても次の世代に語り継げるように、しっかりと学習してきたいと思います。

 

◎田中節子さんと妹は素晴らしい生き方をしているなと思いました。辛いことから立ち直って、人生をまた一歩歩きだしたことはホントにすごいと思います。そして辛いことを思い出して語ってくれたことに感謝したいです。そして、これを映画にしてくださったことにも感謝します。

 

◎正直あまり平和について考えたことはありませんでした。しかし、この映画を観て、このままではだめだなという思いと、日本人として恥ずかしいという思いがこみ上げてきました。世界で唯一の被爆国である日本に住む一人として、この悲しい出来事を後世に伝える義務があると思いました。そんな僕にとって、今回の修学旅行はとても意味あることです。平和の尊さを伝えられる人になりたいです。

 

◎映画の構造が、現在と過去を行き来するので、終わってみて自分がタイムスリップしたような不思議な感覚に陥りました。わずか68年前に起こったことを知らずに、遠い昔の話として原爆を認識していた自分が恥ずかしいです。どんなことがあっても強く生きている姿に心を打たれました。この映画に出会えて本当によかったです。「平和とは何か?」もっと深く考えたいと思いました。

 

◎今日の映画を観て、原爆の恐ろしさについて改めて考えさせられました。原爆によってたくさんの人がなくなり、様々な人が心や体に傷を負いました。当時、医療品が不足していて救えなかった人や、被爆して亡くなった人の上に僕らは生きていると思いました。僕ははじめは原爆と言われてもピンとこず、自分には関係ないと思っていました。しかし、今日の映画を観て、二度と同じ事が繰り返されないように自分たちが努力しなければいけないと思いました。

 

◎夏休みにアオギリの本を読ませてもらったのですが、映像を観てその時とはまた違ったことを感じました。今まで生き残った人たちのことはあまりよく考えず、亡くなった人たちのことばかり考えていました。でも、この映画を観て、戦争が終わってからも苦しんでいる人がいたことが分かりました。私たちは当時のことを絶対に直接知ることは出来なくて、どこまで理解できるか分からないけれど、少しでも多くのことを受け止めることができたらなと思います。

 

◎原爆によって片足を奪われ、人生を狂わされてしまった田中節子さんはとても悲しかったと思います。そして、被爆者に対する差別を受け、とても悔しかったと思います。それでも、広島・長崎での非劇を二度と繰り返さないために語り部として自らの被爆体験を伝えている田中さんにとても感動しました。田中さんのような人は他にも大勢いて、その人たちが悲しい経験を乗り越えて平和のために尽力している事がとても素晴らしいと思います。

 

◎伝えていく事の大切さを知りました。日本だけじゃなく、世界に広げなければならないと本当にそう思います。今抱えている核問題。戦争は負を生むだけもの。核戦争は決して起こしてはならないと思います。

 

◎私は小4の時に一番仲の良かった男の子が亡くなったという経験をしたことがあります。私は、この映画を観て、その男の子の事が頭に浮かんできました。涙があふれ出てしまって…でも、その男の子との思い出を胸に、原爆で亡くなられた方の分まで一生懸命にいきたいと思います!!そして、家族や友達を大切に大切にしていきたいと思います!!

 

◎今まで本やインターネットで原子爆弾の被害についていろいろ学んできました。沼田さんについて書かれた本も読みました。しかし、昔のことだと楽観視していました。映画によってより具体的に分かり、軽く受け止めてはいけないと思いました。広島・長崎についてどう受け止め、何をしていけばよいのか考えたいです。

 

◎被爆体験を風化させることなく、次の世代に伝えていく事が大切だと思った。そうした意味でも、この映画はとても大きなものであり、素晴らしいと思う。

 

◎授業では歴史的背景や原子爆弾の仕組みを学んできましたが、今回この映画で被爆者の心情や体験を学ぶことが出来てよかったです。映画だったので、登場人物の気持ちに入り込むことが出来て、様々なことを考えることができました。改めて、この映画を観ることによって「平和」「戦争」について考えることが出来、感じるものがあったので、これを忘れることなく生きていくべきだと考えました。また、修学旅行で直接広島を訪れるので、その時にたくさんのことを知りたいと思いました。

 

◎この「アオギリにたくして」という映画は、人生の中で必ず一回は観なくてはいけない大切な映画だと思います。視線をそらしたくなるシーンが何度かありました。しかし、現実をしっかり受け止めないといけないと思い、スクリーンに目を向けました。私も、もっと原爆の事について学び、平和の種を蒔きたいと思います。

 

◎私は、隆志さんと節子さんの場面が気にいりました。原爆によって隆志さんと節子さんの恋が引き裂かれてしまい、お互いがお互いを本当に好きなのに一緒になれないなんて、想像するだけで胸が痛みます。そんな人生のどん底を経験したのにもかかわらず、再び「被爆者」として皆さんの前に立ち、語り部になることを決心した節子さんの勇気に本当に感動しました。私は来年から一年アメリカに留学します。その時に必ず、原爆が落とされた広島で何が起こったのか、自分の口で伝えたいと思います。

 

◎自分も「死にたい」と思ったことがあります。野球の最後の大会で、自分のふがいないプレーでの逆転負けでした。みんなに見せる顔がありませんでした。今になって思えば、命を軽く考えていた自分が情けないです。どんなに厳しい状況でも、どんなに苦しくても、どんなにひどいことをされても生きてきた節子さんの苦しみは、自分の想像を超えるものだと思います。きっと今の私たち若者は、このようなことへの関心をもつ人が減ってきています。この映画をつくられた方々の様に伝えていく事はできなくとも、自分の次世代へ伝えていく事をしていきたいと思っています。この映画にめぐりあえて良かったと感じています。修学旅行、必ず成功させます!

 

◎映画のモデルとなった沼田鈴子さんの人生を観ていて、原爆で何もかも失われたけれど、やる気になればどん底からでもいくらでもやり直すことができるんだと感じさせられました。沼田さんは、人生のどん底から片足を失いながらも立ち上がり、原爆に対して怒り憎むだけに終わらせずに、二度とこんなことが起こらないように語り部として活動してきました。私はその生き方を尊敬します。原爆について学んだ私たちの世代が平和をつくっていかなければいけないんだと思いました。

 

◎私は、この映画を観る前は、「原爆の映画かぁ…暗い話で嫌だなぁ」と正直思っていました。でも始まったら見入ってしまったし、原爆について私たち子供がもっとちゃんと知らなきゃいけないから大切なことだなぁと思いました。社会の授業などで、原爆のことや戦争のことは今までにもたくさん習ってきたけれど、今日の映画のように一人の方の被爆体験とその方の一緒についてここまで、その時の気持ちや辛さを学び感じたのは初めてで、衝撃的な場面もあったけれど、それも含めてこの映画を見れて、いろんなことを知れて良かったなと思います。

 

◎今日の様な原爆の映画を観たのは、私にとって初めての経験でした。今日を終えて、原爆が投下された日との距離感が縮まったと思います。今までは、約68年も前なんだと思っていましたが、今は65年しかたっていないんだと感じます。夏休みには沼田鈴子さんの本を読みましたが、今日は映像と言葉と音を通して原爆のことを知ることが出来ました。少し目をそむけたくなる場面もありましたが、そこできちんと見つめることが今を生きる私たちにとって重要なことなんだと思いました。そして、このことを忘れないこと、たくさんの人に伝えていく事の必要性を強く感じることができました。ありがとうございました。

 

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広島の高校生の感想より

 

◉小学校から平和学習をして、原爆での被害や怖さは知っている気になっていた。しかし、今日の映画をみて、被爆者同士での差別や放射能が原因での病気など、実際に体験した人しかわからないような過去があると感じた。広島に原爆が落とされた8月6日だけが大切であるのではなく、原爆によって人生を壊された人たちのその後の人生について考えることが必要だと思った。

 

◉被爆した方の8月6日からこれまでのことを、ここまで詳しく聞いたことがありませんでした。原爆の被害や影響のことを学ぶ機会は多くありましたが、どんな辛さがあって、どんな決断をして、どんな風に生きてきたか、そのお話を知れて良かったと思います。アオギリが、広島以外にも福島・アメリカなどいろんなところに植えられたことを初めて知りました。その活動を沼田さんがされていたことも初めて聞いて、各地に沼田さんの思いが伝わっているのだと思って、すごいと思いました。

 

◉部活で原爆劇をつくるとき、いつも被爆者はどういうふうにしてその後を生き抜いたのか、考えてもわからなかったのですが、この映画をみて、思ったより辛く大変だったことがわかりました。もっとこの映画をたくさんの人に見てもらいたいと思いました。

 

◉幸せな生活を送る予定だったのに、原爆の被害で、全てが狂ってしまった。私は今まで、平和学習を何度かしてきました。アニメや被爆体験を聞いたりすることは何度もありましたが、この映画は よりリアルに感じられました。

 

◉自分がもしこの方の立場に立った時、この方々のように強く生きられるだろうか。被爆したことを忘れるのではなく、受け入れながらも強く生きているなと感じます。

 

◉原爆や震災などに共通して言えるのは、被害を受けた人にとって辛いのは、人々の記憶が風化して忘れられてしまうことではないかと思った。

 

◉田中さんは、どんな困難にあっても乗り越え、原爆のことを次の世代の人たちい伝えていくという、素晴しい仕事をしていらっしゃったのに、今の世代の人たちは自分も含めて、「勉強したくない」「学校に行きたくない」など、田中さんの気持ちを踏みにじるようなことをしていると痛感し、反省しています。

 

◉原爆ってあんな突然降ってくるなんて、初めて、知りました。なんの前兆もなく、普通に暮らしていた時に、一瞬で全てを破壊していくなんて、恐ろしいなと思いました。そして、アオギリのことも、あんな意味があったと初めて知りました。今まで、小・中・高と平和学習してきても、まだ知らないことがたくさんあるんだなと思いました。

 

◉原爆によって悲劇が起こって、どんなに悔やんでも悲しんでも取り戻せないものが出来てしまったのだと思いました。体や心に傷をおい、町がある程度よくなっても、差別や放射能で原爆の日から今まで原爆は苦しみしか与えていないことがわかりました。

◉アオギリの木は、そんなに大事に守られてきたんだなと改めて思いました。小・中・高でずっと平和学習をしてきましたが、そんな中でも、一番心に響いたのは、この作品です。広島という町は、今はこんなにも平和なのに、昔の姿をみると、とても心が痛くなって同情してしまいます。たくさんの苦しみを受けながらも懸命に生き抜く姿に圧倒されました。この思いを胸にひめながら、これから私も懸命に生きていこうと思います。

 

◉被爆された方が、どんな思いで生き抜いてこられたのかよくわかった。障害を受け、差別を受けながらも生きてこられたことに感動した。多くの人が犠牲となった原爆だけでなく、戦争そのものが、人類にとって不幸しか生まないことを改めて感じた。

 

◉原爆で生き残った人は、身体的だけでなく精神的にもとても辛いを思いをしていることがわかった。今の自分の生活が当たり前だと思っていたけれど、それは違うと思った。世界中の人々に核兵器の恐ろしさが、物理的な威力だけでなく、人々の生活を大きく破壊してしまったことも理解してほしい。

 

◉被爆者の被爆した後の人生がリアルに描かれて何度も泣いてしまった。広島県内でも差別される現実に怒りを感じた。絶望する人が多い出来事があったけれど、その中でも必死に生きる大切さを感じた。

 

 

~人権擁護委員の皆様に向けて行われた映画「アオギリにたくして」上映会を企画してくださった先生からのメッセージをご紹介します~

映画「アオギリにたくして」を観た時、一人でも多くの人に、この映画を見てもらいたいと強く思い企画させていただきました。見てくださった方々から、「久しぶりにいい映画を見た」「忙しかったけど、来てよかった」等の言葉をたくさんいただいて本当に嬉しく思いました。

映画の後の話もとてもよかったです。アメリカで会った少年のお父さんの「戦争では、誰も勝たないんだよ」という言葉が印象に残りました。映画をつくった方から直接話を聞く事ができるなんて、めったにある事ではありません。お話をお聞きして、中村里美さん、伊藤茂利さんの映画に込めた「沼田さんの思いを伝えたい」という思いは、会場に居合わせた人みんなに伝わりました。その思いは、あの会場から、またどこかに広がっていくと信じています。

この映画で、私が一番好きなところは、内容は悲惨なのに、見終わった後、希望を感じるところです。今のような時代だからこそ、平和の大切さを、一人でも多くの人に伝えていきたいですね。

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福島県の高校生からの感想

私はこの作品を見て、「人間はいつの時代も変わらないな」と思いました。田中節子さんが片足を失い、「幸せな人を見ると腹が立つ」といっていた場面が頭によく残っています。私も嫌なことがあったとき、楽しそうな人を見ると腹が立ちます。でも、そんな状況から抜け出し、戦争の話を若者にし続けた田中さんはすごいなと思いました。人は苦しんだ分だけ強くなれるということがよく伝わる作品でした。私も誰かに何かを伝えられる人になりたいです。これからももっと戦争の事について詳しく調べていきたいです。

 

被爆した人が外から嫌がられる気持ちがよくわかりました。私は震災の後、東京に4年間ほど親の事情で転校しました。震災から3年が経って転校して来たのに、小学校のクラスの自己紹介で、クラスメイトから「原発のやつだ」とか「福島からこっちに逃げてきたのかよ」と言われました。まだ小4だったのでそう言われるのもわかるけど、そこで私は福島の人は他の人からこう思われているならどこにも行けないじゃんってずっと思ってました。<中略> 心に負った傷は一緒だと思いました。

 

僕は、戦争のことを何も知らなかったんだなと思わせられる内容でした。見る前は原爆ドームに行くだけで、こんなこと(事前学習)が必要なのかなと思っていました。しかし原爆という災害をストーリーの形で広く深く知ることができました。

 

今回この映画をみて、改めて原爆のことについて考えました。日本人である以上、原爆のことをしっかりと知り、また同じことが繰り返されないよう生きていくべきだと思いました。映画を見て何度も涙が溢れそうになりました。今思い出しても涙が出てしまいます。私たちは今、とても幸せに暮らしています。でもこの映画のような幸せは失われるかもしれません。絶対に幸せが続くという保証はどこにもないからです。<中略>原爆で命を落としてしまった方々の為にも、今を生きている私たちが、悲劇を繰り返すことのないように生きていくべきだと思いました。

 

今回映画を見て、改めて戦争の傷は重く、深く、そして一生消えないものだとわかりました。この映画は、私たちだけにとどまらず、子供たちや大人にも見てもらい、原爆の恐ろしさ、戦争の悲惨さなどを知っていくことで戦争を忘れないようにしていくことができると思います。とても感動する映画でした。

 

「ピカがピカを差別するな」という言葉が心に残りました。被害にあった人が、苦しみを知っているのにもかかわらず、同じく苦しんだ人を傷つける場面を見て、人間はどうしてそんなひどいことができるんだろうと思いました。原爆も人間が作って人間同士が殺しあって残酷だと思いました。<中略>どこか私には関係ないと思っているところがあります。でも、戦争のない日本に、この時代に生まれて、日常を平和に過ごせることのありがたさを忘れずにいること、二度と戦争が起こらないように次の世代に語り継いでいくことが大切だと思いました。

 

この映画を見て、語り部さん達がどのような覚悟を持って話しているのかを考えることもできました。修学旅行先でもしっかりと今回の映画で学んだことを活かしていきたいと思いました。

 

この映画を見て私は2つのことを思いました。1つは家族の大切さです。いつも当たり前にいると思っていても、いついなくなるかわからないし、もっと大切にしようと思いました。2つ目は恐怖です。戦争はどんなものなのか、何となくはわかっていたけれど、こんなにリアルに描かれた作品を初めて見ました。戦争前と戦争後では、生活も大きく変わってしまうと思いました。突然空から爆弾が落ちてきて、たくさんの人に身体的な傷、精神的な傷を負わせる戦争はもう二度とあってはいけないと思いました。

 

※映画『アオギリにたくして』はDVDの発売を一切しておりません。上映活動の一つ一つが平和の種蒔きとなることを願って、上映活動に力を注いでおります。皆様のご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

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